綾野剛はピアノが弾ける?コウノドリで本当に弾いている?練習量は?
2017年に放送された「コウノドリ」で、綾野剛が天才ピアニスト役で演奏をする姿が大きな話題となりました。そもそも綾野剛はピアノが弾けるのでしょうか。そして「コウノドリ」の撮影では、本当にピアノを弾いているのでしょうか。その真相や練習量などを検証していきます。
目次
「コウノドリ」で披露したピアノ演奏が話題の綾野剛
「コウノドリ」で天才ピアニストを演じる綾野剛

去年の12月に命が産まれる奇跡の瞬間と、その大切さを描いた連続ドラマ「コウノドリ」が話題となりました。前シーズン以上に反響が大きかったようで、その中でもドラマ中の綾野剛のピアノ演奏に注目が集まっています。産婦人科医の鴻鳥サクラとしての顔と、謎の天才ピアニストBABYとしての顔、2つを併せ持つ役柄を演じた綾野剛ですが、難しい役どころを見事に演じています。

天才ピアニスト役ということもあり、綾野剛が演じるBABYがピアノを演奏するシーンが毎回登場するのですが、その素晴らしいピアノ演奏に多くの反響が集まりました。そこで同時に話題を集めているのは、綾野剛はピアノが弾けるのかという点です。出演する作品キャラクターに合わせて、徹底した役作りに定評のある綾野剛だけに、そのあたりはどうなのでしょうか。

また綾野剛がピアノを弾けるとしても、「コウノドリ」の撮影の際に、本当に自らが演奏しているのかも気になるところです。そして本当にピアノを演奏している場合、綾野剛はどれくらいの練習をしたのでしょうか。「コウノドリ」撮影前の裏話や共演者の証言、そしてドラマ中で流れたBABYの名曲を動画で紹介しながら、そのあたりを検証していきます。
演技派俳優・綾野剛のプロフィールをご紹介
カメレオン俳優として演じる役柄に憑依する綾野剛

綾野剛は1982年1月生まれで36歳です。岐阜県出身で血液型はA型、身長は180cmです。中学高校までは陸上競技に打ち込み、県大会で優勝や準優勝するほどの実力でした。そして高校卒業後に上京して、モデルやバンド活動後、2003年に「仮面ライダー555」で俳優デビューを果たします。デビュー作の監督だった石田秀範が、人生で初めて真剣に向き合ってくれた大人だと感謝をして、以降俳優を志すようになりました。

綾野剛は関係者から、硬軟自在のカメレオン型俳優と評されています。また演じる際はその役柄に憑依すると言われており、その作品や役柄によってガラッと印象が変わります。その理由の1つとしては、綾野剛のストイックな役作りによるところが大きいです。「武曲 MUKOKU」の撮影では、剣道5段の達人を演じるため、約2カ月にわたる筋トレと剣道の特訓を行い、体脂肪率7%という驚異の肉体を作り上げました。
また映画「ルパン三世」で石川五ェ門役を演じた際は、着物姿がよく見えるように、恰幅をよくしようと体重を10kg増量したそうです。演じる役柄に憑依する綾野剛は、アニメ上の五ェ門だったらこんなコトとしないですよね、と言ってスタッフを困惑させたという裏話もあります。そんな徹底した役作りにこだわる綾野剛は、本当にピアノが弾けるのでしょうか?
綾野剛はどの程度ピアノが弾けるレベルだったのか?
「ド」はどこですか?から始まったピアノの初心者だった綾野剛

「コウノドリ」第1シーズンの撮影前に、綾野剛がどの程度ピアノが弾けるレベルだったかと言えば、なんとピアノ初心者だったそうです。「ド」の場所がどこにあるのかを、先生に確認する所からのスタートでした。そこからたった半年間であれだけの技巧的なレベルに達するのは相当な努力だと推測されます。

綾野剛がここまでピアノが弾けるように上達した要因としては、ピアニストである清塚信也のサポートが大きいです。清塚信也は「コウノドリ」にて、ピアノのテーマとピアノ監修を務めています。実は清塚信也と綾野剛は同じ年齢で、先生の立場として、時に友人としてともにBABYという役を作り上げました。綾野剛も、清塚信也がいなければ今のようにピアノが弾けるようにはならなかったと言っています。
そんな清塚信也は「コウノドリ」のドラマ中で、主人公・鴻鳥サクラの幼なじみであり、BABYがピアノの演奏をするライブハウスLive Spot Blues Alleyのマネージャー・滝賢太郎役として出演もしています。清塚信也は綾野剛にピアノ演奏を指導する中で、今まで自分の作った曲をこんなに大切に思ってくれる人はなかなかいなかったので、感極まっているとインタビューで答えています。

ピアノの初心者だった綾野剛が、半年間であれだけの技巧的なレベルに達するには、持ち前の努力もそうですが、そのほかの要因もあります。綾野剛は俳優としてデビューする前に「mr.a(ミスタードットエー)」という名前でバンド活動をやっており、ギターは弾ける状態でした。ギターで培った音感やリズム感は、ピアノの練習を行う上で功を奏しました。

ピアノが弾けるようになったもう1つの要因として、綾野剛の運動神経のよさも挙げられます。一見、運動神経とピアノは関係がないように感じますが、運動神経がいい人はリズム感もいい人が多いそうです。それは、運動神経は体のコントロールなどコツを掴む能力なども含まれるそうで、それが楽器演奏には役立つ能力だと言われています。
「コウノドリ」で綾野剛は本当にピアノを演奏しているのか?
演技中は当て振りなしでピアノを演奏する綾野剛

次に気になるのは、綾野剛が「コウノドリ」で本当にピアノを演奏しているのかという点です。実際に「コウノドリ」の放送後、あれは当て振りなのではないか、という視聴者の声もあったそうです。当て振りとは、事前に録音をしておいた音源を流して、それに合わせて演奏をしている振り(マネ)をすることです。数年前には、安室奈美恵がPV上で当て振りをしているのではないか、と話題になりました。

さまざまなシーンで当て振りが取り入れられている理由はいくつかあります。音楽番組ですと、生放送での進行上の問題や、音が出なくなるなどの機材トラブルへの配慮などがあります。ドラマや映画などの映像では、パフォーマンスの質やキャラクターのイメージを崩さない配慮からと言われています。賛否両論がありますが、業界としては問題がない行為として考えられています。

当て振りかどうかを見分けるには、ある程度ピアノを弾ける人からすると、その手の開き方で分かるそうです。「コウノドリ」のピアノ演奏シーンで綾野剛の手元を映していますが、動画も含め確認をすると、弾ける人の手つきでした。手元のアップシーンを見ても、指の長さやカタチで本人だと分かりますし、綾野剛が本当に演奏している可能性が高いです。

当て振りではないとして、綾野剛が「コウノドリ」の中で、本当にピアノを演奏したすべての音源が放送をされているか、というのはまた別の問題です。役を演じる上で本当にピアノを演奏していたとしても、編集上などの問題で、結果ほかの音源に差し替えることはよくある話です。問題は、実際に放送に使われるか否かに関係なく、撮影に臨むその姿勢なのではないでしょうか。

制作現場の裏話や共演者の証言、「コウノドリ」のスタッフがアップしているSNSを確認しても、綾野剛が本当にピアノを弾いている証拠となるものは多いです。その内容は、綾野剛が撮影の合間を縫って、時間を惜しんで本当にピアノの演奏する数々の動画や画像でした。役柄に憑依する綾野剛の特性を考えても、ピアノの演奏シーンだけ他人が演奏するものを流して手パクで演技をするのは、やはり考えにくいです。
どれくらい綾野剛はピアノを練習したのか?その量は?
常にピアノのある環境を整えて半年間猛特訓をした綾野剛

綾野剛は「コウノドリ」の番宣番組で、撮影の半年前からピアノの練習を始めたと語っています。憑依型で役になりきる綾野剛は、常にピアノの練習ができる環境を整えました。ピアノを購入して自宅で練習を行い、撮影現場でもスタッフにお願いをしてピアノを置いてもらって、撮影の合間の時間を使って練習をしたそうです。

「コウノドリ」の撮影中は、毎話ごとにピアノを演奏するシーンがあったので、綾野剛は、先生であるピアニストの清塚信也が演奏した映像を見て、徹夜で練習をした後、撮影に臨んでいたそうです。演奏する曲は毎回異なっていたので、それを1クールずっと行っていたことを考えると想像を絶します。ストイックな綾野剛だからこそ、ここまで自分を追いつめて、BABYになりきることができたのではないでしょうか。

撮影の合間に置いてもらったピアノで猛練習をする綾野剛の画像です。ヘッドフォンを付けて、自分の奏でる音色に集中をしています。清塚信也のお手本のピアノ演奏を確認しながら、練習をしているのでしょう。ここまでストイックに、寝る間も惜しんで練習をする綾野剛が、演じる際にわざわざ当て振りを使って演技するのは、ますます考えにくいと感じさせる光景です。

キャストとの台詞の読み合わせの時にも、無意識になのか、ピアノの練習をしている綾野剛の画像です。まさに体が勝手に反応するまで、綾野剛自身の体に音色を叩き込んでいるかのような姿です。また、医療ドラマは専門用語が多く、台詞を覚えるのが大変という話をよく聞きます。それと併せてピアノの猛練習をしていたことを考えると、まさに超人的な集中力です。

綾野剛があまりにもストイックにピアノを練習するので、清塚信也や「コウノドリ」のスタッフが心配をしていました。清塚信也は先生として、誰よりもその姿を見ているので、腱鞘炎など怪我をするのでは、と身を案じていたそうです。「コウノドリ」公式ページでも、綾野剛が練習のしすぎで、指がボロボロになっていると、画像と合わせて掲載をされていました。
綾野剛が「コウノドリ」で演奏した名曲を動画でご紹介!
「コウノドリ」の名シーンが回想できる楽曲を動画でプレイバック

「コウノドリ」中の楽曲は、綾野剛が毎話の脚本を読んで感じたイメージを伝えて、清塚信也がそのイメージを音色に落とし込む作業を行い、二人三脚で曲を作り上げていったそうです。綾野剛はピアノの練習、清塚信也は曲作りで夜遅くまでともに過ごし、2人でBABYを作り上げていきました。その中のいくつかを楽曲を動画でご紹介します。
Baby,God Bless You
「コウノドリ」第1シーズンの第1話で流れた曲の動画です。この曲は、生まれてきた命への祝福を込めたものだそうです。「コウノドリ」の第1シーズンでは、命が誕生する奇跡がテーマとなっています。綾野剛が演じる産婦人科医の鴻鳥サクラが、さまざまな小さな命と向き合って、その命すべてをあたたかく迎い入れる、その姿が見えるような優しいメロディーが印象的流れた動画です。
Brightness
「コウノドリ」第1シーズンの第3話で流れた曲の動画です。妊娠中に母親が風疹にかかったことで、目が見えない女の子と、天才ピアニストのBABYである綾野剛が連弾をするシーンで流れる曲です。動画を見るとお分かりのとおり、きらきらと星が瞬くような、かわいらしく躍動感のある曲です。エネルギッシュな曲調に、聞いているこちらも元気が出てくるような動画です。
candle
「コウノドリ」第2シーズンの第7話で流れた曲の動画です。助産師の小松先生が、病気を患い子宮をすべて取り除くことを決心した際に、綾野剛が演じる鴻鳥サクラが励ましのために弾いた曲です。動画中、小松先生の帰りを待つとして返事をした後の、曲の盛り上がる部分のメロディーラインでは涙腺が崩壊します。女性であれば誰しも、共感するところがある動画です。
まとめ:綾野剛はピアノを弾ける?「コウノドリ」でピアノを演奏している?練習量は?
「ド」の場所を覚えるところから猛練習を重ねる

ここまでは、綾野剛がピアノを弾けるのかをいろんな側面で検証をしてみました。ギターの心得はあったものの、ピアノの初心者であり、「ド」の場所がどこにあるのかを教えてもらうところから練習を始めています。そこから、持ち前のストイックさに加えて運動神経のよさもあり、半年間の練習で、メキメキと実力を上げて、視聴者が驚くほどの音色を奏でています。
綾野剛がここまで短期間でピアノが弾けるようになったのは、自身の努力もそうですが、ピアニストである清塚信也のサポートが大きいです。同じ年ということもあり、先生の立場としても友人としても綾野剛を支えたようです。綾野剛はピアノの練習、清塚信也は曲作りを夜遅くまでともに過ごして、二人三脚でBABYというキャラクターを作り上げていきました。

綾野剛のピアノの練習量には目を見張るものがありました。ピアノを弾きたいときにすぐ練習できるような環境を整えて、自宅でも撮影現場でも時間を見つけては練習に没頭していました。その姿は清塚信也や共演者、制作スタッフが身を案じるほどでした。練習のしすぎで手はボロボロになっており、共演者との台詞の読み合わせの際も、無意識にピアノの練習をするほど、音色を体に叩き込んでいました。
当て振りではなく綾野剛が本当にピアノを演奏する
綾野剛の役作りにかける努力の数々を見ていくと、撮影での演奏シーンは綾野剛が本当にピアノを演奏している可能性が高いです。ただ当て振りなしでピアノを演奏した場合でも、編集上の問題で、最終的にほかの音源に差し替わることはよくあるようです。客観的に見ても、ここまで練習をしている状態でわざわざ、手パクをして撮影する必要はないのではないでしょうか。

「コウノドリ」の第2シーズンの楽曲はさらにレベルアップしていて、右手がもげるほど難解だったと綾野剛は後日談で語っています。清塚信也も綾野剛がメキメキとピアノの腕を上げるので、自ずとそれに応えようとした結果、難しくなったそうです。そんな綾野剛が魂を込めて演じた「コウノドリ」の続編に期待をしましょう!
気になるピアノの記事はこちら
記事へのコメント
気軽にコメントしよう!
※コメントは承認後に公開されます。