黒沢久子(脚本家)は元アナウンサー?民衆の敵などおすすめ作品を紹介
ドラマ『民衆の敵』で脚本を務めた脚本家・黒沢久子さんは、かつてアナウンサーだったというのは、本当か?経歴は、どうなっているのか?その他にも、おすすめの作品はあるのか?代表作には、どんなものがあるのか、など今回は、黒沢久子さんの経歴とおすすめ作品を紹介します。
目次
脚本家・黒沢久子さんの経歴・おすすめ作品は?

ドラマ『民衆の敵』(フジテレビ系)の脚本を務めたことで話題を集めた脚本家・黒沢久子さん。実は、かつてアナウンサーだったという過去があるのは本当なの?脚本家デビューしたきっかけは?『民衆の敵』の評判は?作品を通じて伝えたかったことは?代表作には、どんなものがあるの?その他にも、おすすめの作品はあるの?黒沢久子さんの経歴とおすすめの作品を紹介していきます。
黒沢久子さん(くろさわひさこ)のプロフィール

愛称:なし
本名:同じ
生年月日:???
現在年齢:???
出身地:福島県福島市
血液型:???
身長:???
体重:???
活動内容:脚本家
所属グループ:なし
事務所:協同組合日本シナリオ作家協会
家族構成:???
黒沢久子さんの概要・来歴

大学卒業後、新潟テレビ21(現:UX新潟テレビ21)で、アナウンサーとして3年間勤務した末に退職しました。その後、ワーキングホリデーを使ってカナダに渡り、帰国後はシナリオ作家協会シナリオ講座を受講しました。修了後は、脚本家で映画監督・荒井晴彦さんの助手を務め、2004年、映画『TOKYO NOIR トウキョーノワール』(上の画像)で脚本家デビューしました。以後も、映画やドラマなどの脚本を務めています。

黒沢久子さんは、協同組合日本シナリオ作家協会理事を務める他、専門学校・ENBUゼミナールで、映画監督コース及びシナリオ講座の教師を担当しています。ここでは、プロによる指導が受けられるので、興味のある人は、是非、資料請求や受講されてください。

最近では、2018年4月に公開された映画『私は絶対許さない』の脚本を担当しています。この映画は、風俗嬢・雪村葉子さんのノンフィクション小説が原作です。平塚千瑛さん演じる性的集団暴行の被害に遭った主人公の女性が成人してから、風俗嬢になって、加害者の男性達に復讐を目論む物語です。インパクトが強い作品ですが、R18+指定で過激な描写があるので、視聴の際はご注意ください。
元アナウンサー・黒沢久子さんの経歴は?

現在では、脚本家として活動している黒沢久子さんですが、彼女には意外な経歴がありました。実は、黒沢久子さんは新潟テレビ21(現:UX新潟テレビ21)でアナウンサーとして3年間、活動したことがありましたが、それが西暦で何年頃なのか、アナウンサー時代に出演していた番組までは、残念ながら分かりませんでした。

その後は、日本語教師、マーケティング・コンサルタント、スポーツ・エージェントなどを経ていたそうです。かなり転職歴があります。更に、ワーキングホリデーを使ってカナダに行き、そこで現在の夫と出会ったそうです。

2010年公開の映画『キャタピラー』の脚本(出口出さんと共同)を書く際、黒沢久子さんはアナウンサー時代に取材で訪れた新潟県中魚沼郡津南町の段々畑をイメージして書いたそうです。本人も「まさか、新潟のアナウンサー時代の経験が、こんな形で役に立つだなんて思ってもいなかったことです」と語っていました。いつ、どんな時に経験が役に立つか分からないものです。

この他、黒沢久子さんはアナウンサー時代に培ったスキルを活かして、映画などの試写会でのトークショーで聞き手役として登壇したこともありました。アナウンサーで培った経験が役に立っています。
黒沢久子さんが脚本家デビューしたきっかけは?

では、黒沢久子さんが脚本家デビューをしたきっかけは何なのでしょうか?上述でも触れましたが、黒沢久子さんはカナダから帰国した後、脚本家の仕事に興味を持ち、シナリオ作家協会シナリオ講座を受講しました。

シナリオ講座を修了した後は、脚本家で映画監督・荒井晴彦さんの助手として脚本家としての活動を始め、2004年、映画『TOKYO NOIR トウキョーノワール』で脚本家デビューをしました。師事した人の影響からか、これまで担当した脚本には映画が多いです。その後、協同組合日本シナリオ作家協会理事に就任しました。
黒沢久子さんのおすすめ作品『民衆の敵』

ここからは、黒沢久子さん脚本のおすすめ作品について、見ていきましょう。まずは、黒沢久子さんが初めて連続ドラマの脚本を担当することになった、2017年放送のドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)です。このドラマは、篠原涼子さん演じる専業主婦の主人公が市議会議員選挙に出馬して市議会にはびこる悪や社会問題をぶった切って、世の中を変えていく姿を描いた物語です。
精神科医の和田秀樹氏「安倍首相は一般家庭ではなく政治家の家庭に生まれたので、子どものころから『嘘をついてもかまわない』という教育を受けていたのだと思います。そうでなければ、あれほど嘘ばかりつける人間にはなりません」(文化放送「サキドリ」6月15日)
— きっこ (@kikko_no_blog) June 15, 2017
『民衆の敵』が放送される前は、政治をテーマにした内容や豪華なキャスト陣で、「月9復活となるか」という期待が高く、注目を集めていましたが、蓋を開けたら、あまり思う様に伸びなかった他、黒沢久子さんが自身のTwitterで、総理大臣・安倍晋三さんを批判した書き込み(上述)をリツイートしたことから、「反日」「左翼」「こういう考えを知るとドラマを楽しめなくなる」などとネットで批判を浴びてしまいました。

その影響もあってか、『民衆の敵』の平均視聴率は、6.7%と全く振わず、特に最終回の視聴率は4.6%という無残な結果となってしまいました。しかし、実際に『民衆の敵』を視聴した人達からの声は、「思ったほど、悪くない」という声が少なくありませんでしたが、やはりキャストや激しいストーリー展開、制作陣の政治思想に対するダメ出しの方が多かったです。

この点について、黒沢久子さんは、デイリースポーツのインタビューで、批判が出ることは最初から分かっていたけど、どこまで攻めて、どこまで妥協するかを考え、9人の人に嫌われても1人の人に大好きだと言われる番組があっても良いのではないかという考えに至ったことを語っていました。

世間では、賛否両論となった『民衆の敵』ですが、黒沢久子さんは、多様性からはみ出した人達をどれだけ入れられるか、敵か味方かレッテル貼りしながら生きていくのはダメなのではないかと考えており、『民衆の敵』を通じて、その様な世の中に警鐘を鳴らしていました。現在の政治や社会について何かと考えさせられる作品なので、興味のある人は是非ご覧になってください。
『民衆の敵』以外のおすすめドラマは?
実は特撮もしていました『ウルトラマンギンガS』

2014年に放送された特撮番組『ウルトラマン列伝』(テレビ東京系)内のドラマ『ウルトラマンギンガS』では、シリーズにおいて重要な回となる第6話、第9話を担当しました。この回は、話題となり、『ウルトラマン』ファンの間でも話題になりました。

しかし、黒沢久子さんは当時ウルトラシリーズに関する知識が全く無かった為、メジャー級の怪獣・ゴモラのことも全く知らず、「地味な怪獣」という印象を抱いていたことをシリーズ構成・中野貴雄さん達に話したところ、大変驚かれたそうです。それでも、上手く書き上げたのはさすがです。

そして、次作となる『ウルトラマンX』では、ウルトラシリーズ初となる女性のシリーズ構成メンバーに就任しました。しかし、当初はシリーズ構成のオファーを断ろうとしていたのですが、知人から1960年代の怪獣ブームを盛り上げた、SF研究家・大伴昌司さんの遺品であるボールペンを譲り受けたことから、オファーを受託しました。こちらも、面白いので興味のある方は、是非探してください。
『ウルトラマンギンガS』の物語は、ビクトリウムを守る使命を帯びた地底人・ビクトリアンの青年・宇治清高さん演じるショウがウルトラマンビクトリーに変身して立ち向かうもので、更にビクトリウムに導かれた青年・根岸拓哉さん演じる礼堂ヒカルの意志に応える様にウルトラマンギンガが地球に戻って来て、ショウと共に戦います。

この他にも、2016年には『ウルトラマンオーブ』第11話、2017年には、WEBドラマ『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』(Amazonプライム・ビデオ)episode 8、episode 9の脚本を担当しています。気になる人は、是非ご覧になってください。
アラサー女子に人気『東京女子図鑑』

2016年~2017年配信のWEBドラマ『東京女子図鑑』(Amazonプライム・ビデオ)。これは、ウェブサイト『東京カレンダー』で連載された小説をドラマ化したものです。水川あさみさん演じる秋田県から上京した主人公が、東京都で17年間、他人から羨ましがられる人になろうと恋愛や仕事に奮闘しつつ、年齢を重ねながら生活をランクアップさせていく姿を描いたドラマです。

ネットでは、「応援したいけれどしたくないような、気持ちはとてもよくわかるがわかりたくない」「年代、職業、プライベートにより住む街が変わるところが面白い」「女子の隠している本音がさらけ出されていて面白かったです」という声がありました。女子の内面の描写が誇張されている様で、似た様な人が身近にいたりリアルだったりする部分が視聴者から共感を集めた模様です。
やったね!「東京女子図鑑」ATP賞特別賞をいただきましたー#東京女子図鑑#お祝いは焼肉 #次回作も頑張ります pic.twitter.com/ZOE2PLAyTK
— 黒沢久子 (@BlueK63) July 15, 2017
このドラマの魅力は、登場人物の鋭い台詞と都会に住む女性の心情をリアルに描写した演出です。原作の小説では、主人公の独白となっていますが、ドラマでは主人公の様子も客観的に描かれています。ドラマは、アラサー女子を中心に高い人気を集め、2017年にATP賞特別賞を受賞しました。黒沢久子さんも、自身のTwitterで、喜びのコメントをツイートしていました。
映画のおすすめ作品は?
黒沢久子さんも出演『私は猫ストーカー』
ここまで、ドラマを取り上げましたが、もちろん、映画にもおすすめの作品があります。一体どんな作品があるのでしょうか?早速、見ていきましょう。
まずは、2009年公開の映画『私は猫ストーカー』。浅生ハルミンさんによるエッセイが原作本で、この物語は、星野真里さん演じる、猫を愛するあまり、猫を見かけると後を追いかけてしまう癖を持つ“猫ストーカー”の主人公とその周囲の人々の日常を描いたハートフル・ストーリーです。なお、この映画には、黒沢久子さん本人も出演しています。

この映画は、猫だけではなく、主人公と周囲の人間による交流や人間模様が優しく描かれているハートフルなところが見どころで、ネット上では、「映画というよりは、ホームビデオ」「キャストの演技が良い」「手づくり感にぬくぬく」「ドキュメンタリみたい」と概ね高評価を得ていました。猫好きの方には是非見て頂きたい作品です。ちなみに、映画に登場する猫は、タレント猫ではなくて、全て野良猫だそうです。
主人公と少年の心温まる物語『誘拐ラプソディー』
荻原浩さんの小説を原作とした、2010年公開の映画『誘拐ラプソディー』。高橋克典さん演じる、前科持ち、多額の借金で行き詰った日々を送る主人公は、車内自殺を図ろうとしたところ、林遼威さん演じる家出少年と出会います。しかし、その少年は暴力団会長の息子であり、主人公は身代金を得る為に誘拐を目論む物語です。主人公と少年のやり取りで2人の絆が深まる様子が心温まります。

暴力団会長の息子を誘拐して身代金を要求してくるなんて、内容からしてとてもシリアスな物語ですが、少年も親からの愛情が希薄であることから家を飛び出しており、主人公に誘拐の方法を指示して何かと彼の手助けをしてくれます。また、主人公と少年の会話劇がコミカルなところも見どころの一つです。とても人情味が溢れる作品なので、人生に行き詰っている人、人の優しさに触れたい人におすすめです。
亡き母の想いがここに『四十九日のレシピ』
2013年公開の映画。伊吹有喜さんの小説が原作です。執行佐智子さん演じる昭和を生き抜き、平成にその生涯を終えた女性の人生を書きつつ、残された家族が心に傷と悲しみを抱えるも、生前に遺した“四十九日を無事に迎えるためのレシピ”をきっかけに人生の再生に向かっていく様子を描いた物語です。なお、2011年にはドラマ化もされています。なお、タイトルのレシピには料理法だけではなく処方箋という意味もあります。

家族が亡くなって、残された父は生きる気力を失くしたり、娘は夫の不倫が原因で離婚届を叩きつけて帰郷したりと、それぞれ心に深い傷を負っているのですが、遺されたレシピをきっかけに四十九日間を過ごしていく中で、再生への道を歩み始めていく様子に、繊細な人間模様が見られるところが見どころです。家族の絆がいかにも泣ける作品です。亡くした家族がいる人に見てもらいたい作品です。
黒沢久子さんの経歴・おすすめ・まとめ

ドラマ『民衆の敵』などを務める脚本家・黒沢久子さんの経歴やおすすめ作品を紹介していきました。元アナウンサーという異色の経歴で、世間から注目を集め、数々の映画、ドラマの作品を手掛けていました。色々と話題を集めており、今後も目が離せません。この他にも、面白い作品がたくさんあるので、興味がある人は、是非探してください。黒沢久子さんの今後の活躍が気になります。
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