桜木健一の今現在は？結婚して妻や子供が？身長や近藤正臣との関係は？

桜木健一は児童劇団に所属し、高校でも生徒会長を勤める優等生の俳優志望の青年でした。大学を中退後、映画デビューを飾りました。そして小柄な身長と抜群の演技力が認められ、特撮の原点でもあり当時の子供達に多大なる影響を与えた『柔道一直線』の主役に抜擢されました。彼の才能は余すところなく開花し、俳優として又、歌手としての桜木健一の人気を不動の物にして行きました。

当時の桜木健一は若い爽やかで真面目なイメージと小柄な身長からか、『柔道一直線』に続く、桜木健一の代表作となる刑事ドラマは敏腕刑事の役には程遠く若すぎる印象から「刑事」の後にわざわざ「くん」を付けて『刑事くん』となったというエピソードもあるようです。

『柔道一直線』に引き続き『刑事くん』でも主役を演じ人気を揺るがないものにしていった桜木健一ですがスポ根物や刑事役のイメージが強くなってしまい35歳の頃には仕事が激減したそうです。しかしその後、数多くの時代劇やサスペンスシリーズに出演し今現在ではドラマで強面の演技で無くては成らない脇役の一人となりました。

桜木健一の『柔道一直線』終了後の出演映画やドラマをチェックしてみると映画では『仁義無き戦い』『新宿スワン』ドラマでは『暴れん坊将軍』『水戸黄門』『大岡越前』と有名な時代劇ドラマにはほとんど出演しています。しかし、昔のイメージが強すぎて、この俳優があの『柔道一直線』の桜木健一だと判って視ていた視聴者は少なかったかも知れません。

今現在まで俳優としての桜木健一は多くののドラマに出演していますが、同時に歌手・桜木健一としてもたくさんのシングルをリリースし、自ら主演したドラマの主題歌も歌っています。

桜木健一は『柔道一直線』の主題歌はもちろんのこと、『恋はうそつき』『帰らない町』『太陽の恋人』オリジナルアルバム『若さで一直線』『コンクリートジャングル』（ドラマ『刑事くん』の主題歌）『青春の刻』『別れの子守唄』しかし、これ以降、俳優としてのイメージの変更に伴い、楽曲も爽やか路線から大人のムードに変って行きました。

安部理葎子とのデュエット曲「誘惑」そして「おんなの罪」と歌手、桜木健一も俳優、桜木健一と同様に路線を大きく変更していきました。人気の影で自分のキャラクターを必死で模索していた桜木健一の苦悩が見えて来ます。

桜木健一は1976年に一度目の結婚をしたとの情報があります。丁度、「パパは独身」が放送された頃です。妻との間の子供は2歳違いのお嬢さんが二人生まれているようです。今、現在の子供の年齢は42歳と40歳となるので、桜木健一にとっては孫に当たる子供がいてもおかしくありません。どうやら、桜木健一の浮気が原因で離婚したということです。

その後、桜木健一は再び結婚するチャンスに恵まれ新たな妻との間にも子供を授かっています。子供は今現在は24歳くらいになっているらしいです。結局、2度目の妻と子供も桜木健一の元から去って行かれたようです。

桜木健一の最初の妻も再婚した妻も一般人のためか、極めて情報が少なく現在の状況はよくわかりません。今ほど芸能人、有名人の浮気や不倫が取り出さされることが少なかった時代とは言え、元々あまり家庭を顧みず、女性関係も派手であったところに妻の方が桜木健一に三行半を突きつけたというところではないでしょうか。それにしても2度の結婚で3人の子供が出来ているので家でも外でもモテモテだったという事でしょう。

当時の桜木健一を取り巻く環境で女性関係の華やかさはもちろんの事、お酒にまつわるエピソードも沢山残されています。『刑事くん』では走って走って犯人を追い詰めるシーンが有名ですが、二日酔いの桜木健一は逃げる犯人を追いかけるにも身体が全く動かず、挙句にリバースをしてしまって、撮影が進まないことも何度かあったようです。

当時の監督は桜木健一に対してお酒の飲み方を注意したようですが、「人間だから飲みますよ」と答えたようで、やはり一般人には理解できないスターとしての人生を歩んでいたようです。

桜木健一は2008年に出演したバラエティ番組で今現在、結婚はしておらず独身であることを語っています。料理も掃除も自分できちんとできるので妻は要らないと豪語したいたようです。2度の離婚暦に子供は3人。そして今現在は70歳にして独身です。束縛される結婚生活から解放されて花の独身を満喫しているようです。昔のブロマイドのイメージは無くなりましたが中身は変らず『柔道一直線』のようです。

独身になってからの2009年にソバ好きの趣味が高じて横浜の八景シーパラダイスに「そば処櫻木庵」をオープンさせました。『柔道一直線』にちなんだメニューに「一直線天ぷら」や「つばめ返しうどん」などがあったようです。残念ながら、2014年に閉店したようですが、若い頃からのチャレンジ精神とバイタリティーは今現在も健在な様子です。

『柔道一直線』は1969年6月22日から1971年4月4日まで放送されました。桜木健一演じる主人公の高校生、一条直也が学校の柔道部で繰り広げるスポーツ根性ドラマでした。主人公のライバルの1人が近藤正臣演じる「結城先輩」こと結城真吾でした。桜木健一の熱血ぶりや近藤正巨のキザかっこよさ、そして特撮の原点とも言われるあり得ないアクロバティックな柔道の技に当時の子供達はすっかり心を奪われてしまいました。

後に柔道家の斉藤仁、プロレスラーの武藤啓司、元大関の霧島、そして俳優の京本正樹なども『柔道一直線』から戦う男の力強さを学び、将来の職業選択に繋がったと語っています。また、『仮面ライダーX』や人気格闘ゲーム『ストリートファイター』の必殺技に「柔道一直線」から生まれた真空地獄車などが使われていて、『柔道一直線』が社会に与えた影響は今も続いているようです。

後にオリンピックの出場が決まった斉藤仁選手と話す機会があり、必ず金メダルを取ってくれ！俺は歌で金メダルを取るから！と約束させ、見事に斉藤仁選手は金メダルを取ったことをとても喜んだようです。自分は胴メダルも取れてない・・と謙遜していましたが、そもそも斉藤仁選手がオリンピックで金メダルを取れるほどの実力を得た根底には『柔道一直線』の影響があるのですから。

『柔道一直線』には身体の大きなアクション俳優が多数出演していました。桜木健一が主役に抜擢され歴史に残るヒット作品となったのは桜木健一の演技力そして、小柄な身長と童顔な顔から繰り出される数々の必殺技の凄さとのギャップが人気の秘密でした。

後のバラエティー番組の中で、実は柔道の経験値は本当は基礎の基礎程度で、それを感じさせない切れの良い動きと体力作りのためにやっていたトレーニングは何と「トランポリン」であったことを語っています。あの空中技の原点はトランポリンの動きであったと言う事です。

もちろん、体力勝負の仕事であることには間違いありません。実は柔道に対する深い思い入れと言うより、演じること、俳優として周りから何と求められそれに答えられるかを日々模索していたようです。

「柔道一直線」の主人公の条件は小柄であることが必要でした、桜木健一の身長は165cm、163cmの情報もありますので、低めの身長でした。身体もけっして筋骨隆々で無かったので、まさに「柔よく剛を制す」を表現するにはもってこいの人材であったようです。

『柔道一直線』で相手役の吉沢京子と放送終了後も結婚したら良いのにとお似合いカップルとして噂されていました。実のところ、吉沢京子の身長が156cmで桜木健一の身長が165cmだと身長差はたったの9㎝。当時、理想のカップル像の身長差は15cmと言われていたので、良く見ると画像の吉沢京子は桜木健一と並ぶ時には若干、膝を曲げて出来るだけ小さく見えるようにしているようにも見えます。

『柔道一直線』で共演後も桜木健一と吉沢京子は度々共演を重ねていました。『太陽の恋人』での吉沢京子の役名をみると昭和の芸能界に大きな影響を与えた二人だったということがよくわかります。

二人が結婚したと言う設定で夫と妻の役を演じたのは2008年の「パンダが町にやってくる」でした。還暦のお祝いで赤い柔道着のその名も「十条尚哉」。まるで、『柔道一直線』の続編を視ているようでした。『柔道一直線』の影響で柔道家になった斉藤仁がゲストで出演したそうです。

桜木健一は最近のバラエティー番組で吉沢京子との関係を今だから語れる逸話がないかとの質問に「やはり、高嶺の花で手が出せなかった」と語りました。加えて「同業者の女性は裏表があって・・」とか「僕は昔からもう少しアダルティな女性が好きなんです」と過去の女性関係を彷彿させるようなコメントをしていました。

1977年に放送された柔道部を退部した先輩を連れ戻そうとするシーンで近藤正臣演じる結城真吾がピアノの上に飛び乗り足で「猫踏んじゃった」を弾くシーンは今でも有名です。

40年以上の前の番組でも今の若い世代が興味を持ち、桜木健一と近藤正臣が繰り広げた技の奇抜な様子に驚愕しているようです。近藤正臣によるとピアノの上の足は本人のものでなかったらしいのですが、現在76歳で渋い老人役を演じ、昔と変らずキザかっこいい姿からは本当に弾いていたと思われても仕方がないでしょう。

二人の因縁対決を彷彿させるヒーロー物も放送されたようです。ウルトラマンエースの12話『サボテン地獄の赤い花』では桜木健一と近藤正臣のお二人が主役の北斗星司を演じる高峰圭二と当時同じ事務所ということで友情出演したそうです。桜木健一は当然、刑事役、近藤正臣は前髪を掻き上げる例のキザな仕草の博士役で明らかに『柔道一直線』ファンが喜びそうな設定だあったそうです。

桜木健一と近藤正臣はその後も何度か共演を果たしているようです。大河ドラマ『黄金の日々』で桜木健一が豊臣秀次を、近藤正臣が石田光成を演じました。『柔道一直線』をリアルタイムで視ていた当時の子供達は大人になり、小さい身長で柔らの道を歩く一条直也からすっかり貫禄のついた中年に変った桜木健一と幾つになっても変らぬキザかっこいい結城尚也そのままの近藤正臣との違いも新たな楽しみのひとつとなりました。

『柔道一直線』を手掛けたスタッフはその後、特撮の技術を駆使し、後に放送された『仮面ライダー』シリーズはこの柔道一直線に関わったほとんどのメンバーが作り上げたという話です。

桜木健一が演じた『柔道一直線』の中に登場する有名な必殺技のひとつに「フエニックス」があります。、実はこれ仮面ライダーの変身ポーズに使われているらしい。『仮面ライダー』のルーツは『柔道一直線』にあるのは間違いないようです。

現在、70歳の桜木健一ですが、2016年の2月17日テレビ朝日で『相棒season14』第16話「右京の同級生」に外国人労働者派遣団体・国際ディスパッチ協会理事長の犀川武彦として出演されました。昔の主演ドラマの『柔道一直線』や『刑事くん』で見慣れた童顔からは想像が出来ないくらい強面の役でした。

BSジャパンで放送され『松本清張ミステリー時代劇』シリーズ第3話『役者絵』でも妖艶は花魁を身請けして囲う浅草の袋物問屋の主人の六右衛門を演じました。こちらも昔の面影は欠片もなく、女性の身も心も拘束する強欲親父の役がぴったりはまっています。

最近ではバラエティー番組に多く出演し、『柔道一直線』や『刑事くん』当時のエピソードを多く語り、往年のファンはもちろんの事、若い視聴者も楽しませてくれる桜木健一ですが、最近の趣味は？との質問に「油絵」と答えています。田舎の母親に送るととても喜んでくれるからと親孝行な一面を見せました。

桜木健一は今現在もドラマやバラエティー番組に出演されています。『柔道一直線』から続く近藤正臣との関係は多くのファンを楽しませてくれます。2度の結婚そして2度の離婚を経て今現在は独身です。小柄で童顔のイメージは無くなり今では強面で重鎮の演技派俳優です。しかし桜木健一のど根性は今も健在で、ドラマに歌に益々精力的を頑張りを見せてくれることでしょう。