平井堅のノンフィクションの歌詞の意味は?自ら命を絶った友人とは?
歌詞の意味が深い名曲をリリースする事で注目を集め続けている平井堅。平井堅の楽曲の中でも、最近多くの人の心を打つ歌詞で注目を集めているのがノンフィクションです。平井堅がノンフィクションの歌詞に込めた想いとは、現在の社会を表した深いものでした。
目次
平井堅のプロフィール
・愛称:???
・本名:平井 堅
・生年月日:1972年1月17日
・現在年齢:46歳
・出身地:三重県名張市
・血液型:???
・身長:183㎝
・体重:???
・活動内容:シンガーソングライター
・所属グループ:なし
・事務所:ピンナップスアーティスト
・家族構成(娘、父、旦那、嫁、兄など):???
まずは、ノンフィクションの歌詞について見ていく前に平井堅について見ていきましょう。平井堅は、出身地は三重県ですが生まれは大阪です。2歳から高校までは三重県で育っていますが、大学は上京して横浜市立大学に進学しています。平井堅は大学在学中から音楽活動をしていたようで、ライブハウスの専属で歌手として活動を始めていたようです。
平井堅がデビューしたのはこの頃で、実は学生時代に自作ビデオが入選してソニーレコードと契約を交わしています。CDデビューは1995年で、「Precious Junk」のシングルがリリースされドラマ「王様のレストラン」のタイアップに選ばれています。しかし、ドラマのタイアップに選ばれたにも関わらず出出しは不調でオリコンでも50位と不調に見舞われます。
その後、不調続きであまり脚光を浴びる事がなかった平井堅はついに契約打ち切りに追い込まれてしまいます。契約打ち切りを背後に潜ませながら、ラストチャンスとかけて製作されたのが2000年に8枚目のシングルとしてリリースされた「楽園」です。この曲のCMに江角マキコを平井堅から希望し放送されると、瞬く間に全国的に注目される事となったのです。
これで注目を集めた平井堅は、その後数々の名曲をリリースし一躍シンガーソングライターとしての地位を確立します。「楽園」をリリースしたのは28歳の頃で、その後「瞳を閉じて」や「大きな古時計」をリリースしてアルバムをミリオンセラーするほどの活躍を見せますが、注目されるようになったのは遅く、一時は契約打ち切りの間際も経験した遅咲きのシンガーソングライターだったのです。
また、平井堅はかなり顔の彫りが深い事でも知られています。外国人やハーフに思われる事も多々あるようですが、実は純日本なんだそうです。また、バラエティー番組「トリビアの泉」では、同じく人気シンガーソングライターの一青窈のピッチを下げると平井堅の声に聞こえるようになると紹介された事があり、放送後には話題になった事もあります。
ノンフィクションがドラマ主題歌に!平井堅の綴る鮮烈な歌詞が注目を集める
常にシンガーソングライターとして注目を集めるようになった平井堅は、その後多くの人気ドラマのタイアップとして起用されています。そして、今回注目しているノンフィクションも、ドラマのタイアップとして主題歌に起用されています。ノンフィクションは、2017年4月16日から放送された日曜劇場「小さな巨人」の主題歌として世に出ています。
その後、6月17日にノンフィクションはシングルとしてリリースされています。「小さな巨人」の主題歌としてノンフィクションが流れると、何よりもその鮮烈な歌詞が注目を集める事となります。ノンフィクションは、そのメッセージ性の強い歌詞やPV、さらに欅坂46の平手友梨奈がパフォーマンスを行った事で今なお人気を集めている楽曲となっています。
ノンフィクションの歌詞はノンフィクションだった!
さて、ノンフィクションは歌手の意味やPVや平手友梨奈が行ったパフォーマンスも話題となっています。それぞれ詳しく見ていきますが、まずは歌手の意味を見ていく前に最も重要なノンフィクションが作られた際の話をしておきましょう。このノンフィクションの歌詞に込められた想いは、実は平井堅がある友人への想いを綴ったものだったのです。そこには、衝撃的な物語がありました。
ノンフィクションの歌詞には、日常で憤りを感じた時に誰もが感じるような歌詞が多く込められています。1度聞いたら、その歌詞が誰もの頭に残ると言うようなものばかりです。それほど印象的な歌詞のノンフィクションが作られたきっかけについては、ノンフィクションのリリースで登場した「ミュージックステーション」に出演した際に平井堅から語られています。
平井堅が歌詞に込めたのは亡き友人への想い
このノンフィクションを平井堅が作ったきっかけは、親しい友人の死がきっかけだったそうです。ノンフィクションがリリースされた2017年の初めころに、平井堅の友人は自らの命を断ってしまったそうです。友人の死の知らせを聞いた平井堅は、大きなショックを受けたそうです。そして、その友人への想いを曲に残そうとノンフィクションが作られたのです。
平井堅は、命を断ってしまった友人へ伝えたかった事を歌詞に込め、さらに誰しもが1度は感じる人生への憤りや苦難などを込めたそうです。ノンフィクションを1度聞くと誰もが記憶に残ると言うほど印象強い歌詞には、平井堅の友人を亡くした実体験が込められていたからなのです。平井堅は、生きている人から亡くなった方へのメッセージと言う形で作られているのです。
また、この後詳しく歌詞の意味についても考えていきますが、ノンフィクションの歌詞は鎮魂歌(レクイエム)や挽歌と表現する人もいます。友人への平井堅の想いをそのまま綴った歌詞は、社会問題とも言える自ら命を断つ人の絶えないまさに現代の人にとっての深刻な問題をも表しています。ノンフィクションは、友人を亡くした平井堅のノンフィクションの曲なのです。
友人の死について詳しく平井堅が語る事はありませんでしたが、様々な想いが歌詞に綴られているので語る事はなくても十分です。それほどまでに、人間の心の中に渦巻く様々な葛藤や後悔、そして今会えたならと言う想いが表現されています。さて、ノンフィクションが作られたきっかけについて分かった所で、いよいよ歌詞の意味について詳しく見ていきましょう。
歌詞に共感する人が続出!ノンフィクションの歌詞の意味が切ない
ノンフィクションの歌詞の意味について詳しく見ていきましょう。まずは、衝撃的な導入部分から見ていきます。歌い始めは、「描いた夢は叶わないことの方が多い」と始まります。夢を持つこと自体がおかしいと笑われるような現代が描写されています。続きには、「優れた人を羨んでは自分が嫌になる」と誰もが1度は直面する壁を表現しているようにも思えます。
さらに、「浅い眠りに押しつぶされそうな日もある」と続けられているこの歌詞には、最初の憤りや壁に直面した時に精神的に悩まされ、眠れない日々が表現されています。この経験は、誰でも1度はあるのではないでしょうか。そして、この後歌詞で死について直接触れます。「惰性で見てたテレビ消すみたいに生きることを時々やめたくなる」と、死を直接表現しています。
この後、サビに入りますがサビは繰り返される最も重要な部分なのでこの後見ていきましょう。先に、サビの後の語りかける歌詞について見ていきましょう。サビの後、「筋書き通りに行かぬ毎日は誰のせい?」と直接問いかけられています。答えなど出ないこの問いかけは、誰もが一度苦難に直面した時に自問自答のように投げかけたくなるようなものです。
しかし、死に触れ、苦難や壁に直面した場面を想像してしまう歌詞から一変して、生について触れる歌詞が出てきます。それが「消えそうな炎両手で包むように生きることを諦めきれずにいる」と言う歌詞です。ノンフィクションの歌詞で初めて、生を感じます。これまでは、死に触れ、諦めが伺える苦難や憤りを表現していたのに対して、生への執着が初めて見えるのです。
この部分は、ノンフィクションのサビの後で2番にあたる部分の歌詞です。序盤で死へ迫っていく心を表現していますが、2番では生きると言う事について表現しています。死にたくなるほど辛い事は、誰でも1度は経験するでしょう。しかし、生きる道を選択したいと言う思いは誰にでもあるでしょう。平井堅は、この歌詞で亡くなった友人に望んだ違う結果を表しているのかも知れません。
また、同時に友人だけでなく今困難に直面して死にたいと感じてしまっている人に語りかけている部分もあるように感じます。この2番の後、サビが2回繰り返され、2番で綴られた生についてさらに強調されていきます。平井堅は、死を考えた後に再び生きる道を見出す事を表現したのかも知れません。さて、最も重要な繰り返されるサビの歌詞について見ていきましょう。
平井堅の繰り返す想いがさらに胸に刺さる
ノンフィクションでは、サビが3回登場します。全てのサビには、「僕はあなたに、あなたにただ会いたいだけ」「僕はあなたの、あなたの本当を知りたいから」と言う言葉が入っています。特に繰り返し出てくる歌詞が、「僕はあなたに、あなたにただ会いたいだけ」です。もう会えない友人に、再び再会したいと言う叶わない想いが繰り返し綴られているのです。
しかし、この想いの意味を少し違う角度から見てみると、生きていればまた会える、会いたいと思っているんだよとも捉える事が出来ます。今、死を考えてしまっている人に向けてこの意味で捉えたならば、死んでしまっては会いたいと願う思いを残っている人に感じさせてしまうよとのメッセージにもなります。会いたいと思って会える、生きる道を選択する光を見せる意味でもあるかも知れません。
また、ノンフィクションはサビには毎回歌詞が変えられています。1回目のサビには、「人生は苦痛ですか?成功が全てですか?」と始められ、「みすぼらしくていいから、良くまみれでもいいから」と綴られています。このサビを見ると、成功していなくとも、どんな形であろうとただ生きているだけで十分素晴らしい事なんだと語りかけられているようにも感じます。
2番のサビでは、「人生は悲劇ですか?成功は孤独ですか?」と始まります。「正しくなくていいから、くだらなくてもいいから」となっているこのサビを聞くと、1番のサビ両方の行く道が表されているように思えます。どんな道を歩んでいる人でも、それぞれの苦難がある事が伺えます。また、どちらが正解でどちらが立派な人生かではないと語りかけられているように感じます。
2番のサビの直後には3回目のサビが続きます。「何のため生きてますか?誰のため良きれますか?」と始まり、「人生を恨みますか?悲しみは嫌いですか?」と続けて問われています。そして、「信じたいウソ、効かないクスリ、帰れないサヨナラ、叫べ叫べ叫べ」と続き、「会いたいだけ」と言う言葉でこの曲は終わりを迎えます。
一見すると矛盾にも思えるような言葉が並べられた最後のサビですが、悲しみに染まった心にはこれらの矛盾が存在しているのかも知れません。その中で、叫びたくなるほどの辛さを吐き出す事はいけない事でも行き過ぎた事でもないのかも知れません。ただ、素直に自分そのままをさらけ出してみてもいいのかも知れません。「会いたいだけ」と言う一言が、自分全てを肯定してくれています。
ノンフィクションのPVのパフォーマンスについて
さて、これだけ意味が深い歌詞であるからこそ、ノンフィクションは発売から1年経った今でも支持され続けています。しかし、これだけメッセージ性の強い歌詞の楽曲となると、PVがどのようなものなのかも気になります。実は、ノンフィクションは歌詞だけでなくPVやパフォーマンスも注目されていたのです。
まずはPVについて詳しく見ていきましょう。ノンフィクションのPVでは、舞踏家である工藤丈輝が花束を持って歌う平井堅の周りで踊っています。工藤丈輝はノンフィクションのPVで乱れた髪型、白く塗られた肌と言う格好で踊っていますが、曲中には3人に分かれるシーンもあります。これは、生と死、様々な立場の人を表して葛藤している様子も見られています。
PVでは、画面中央でただ歌う平井堅とは対照的に、工藤丈輝は何人かに分かれてみたり、画面上を広く動き回ったりと強烈な印象を与えています。最後の「会いたいだけ」で工藤丈輝は画面から姿を消し、平井堅のみの画面に切り替わりますが会いたいと言う言葉には立場や葛藤などなく、ただただ会いたいと言うこの曲で繰り返し伝えられている言葉がダイレクトにPVで表現されています。
平井堅のノンフィクションで平手友梨奈がパフォーマンス
このPVだけでも、ノンフィクションの歌詞が綺麗に表現されており歌詞に負けない印象を与えています。しかし、PVだけでなくパフォーマンスでもノンフィクションは注目されていました。PVに負けないほどに歌詞を表現したパフォーマンスは、2017年のFNS歌謡祭での事です。この時パフォーマンスを担当したのは、欅坂46の平手友梨奈でした。
平手友梨奈は制服姿で登場していますが、ステージにセットされた机や椅子、学生鞄などの小道具から近年問題視されている学生のいじめ問題と照らし合わせているかのように見えます。平手友梨奈は、パフォーマンス中に紙を破いて捨てています。振り付けを担当した人によると、大切な物を紙に見立てて平手友梨奈に破かせたと語っています。
曲中後輩には、平手友梨奈は破り捨てた紙を再び拾い集めて上に投げています。これは、曲中の会いたいと言う事に合わせて平手友梨奈に感情の高ぶりを表現させたそうです。このパフォーマンスを平手友梨奈が担当した事が、ノンフィクションのロングヒットの一助にもなったとされています。歌詞に負けない平手友梨奈のパフォーマンスが、この曲の魅力をさらに引き立てていたのです。
平井堅のノンフィクションの歌詞について まとめ
平井堅のノンフィクションの歌詞などについて見てきましたが、歌詞には平井堅が亡き友人に伝えたい言葉が詰められていました。そのノンフィクションの想いだからこそ、多くの人の心にも響いているようです。PVや平手友梨奈が行ったパフォーマンスも、その歌詞に負ける事がないほどの印象を与えています。今後も、この曲は多くの人の心に語りかける事でしょう。
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