スピッツのCM名曲特集!午後の紅茶やビオレなど聴いた事がある?
数多くの楽曲がCMに使用されている人気バンドのスピッツですが、聴いたことのある曲があるという人も多いのではないでしょうか。午後の紅茶のCMソングやスバル車のCMソングなど、CMに使われたスピッツの人気楽曲について紹介します。
目次
スピッツとはどんなバンド?
多くのCM曲で親しまれているスピッツですが、どのようなバンドなのでしょうか。スピッツについてその結成から現在に至るまでの道のりを紹介します。

・グループ名:スピッツ
・結成日:1987年
・グループメンバー:草野マサムネ、三輪テツヤ、田村明浩、﨑山龍男
・主な活動:ロックバンド
・所属事務所:Grasshopper
・所属レコード事務所:ユニバーサルJ
現在は人気ロックバンドとなったスピッツの結成のきっかけとなったのは、ボーカルの草野マサムネさんが大学時代のことでした。東京造形大学に進学した草野マサムネさんは、そこでベースの田村明浩さんと出会います。実はギタリストの三輪テツヤさんと田村明浩さんは小学校時代の同級生でした。そういう縁でほどなく三輪テツヤさんも合流します。

三輪テツヤさんは文化服装学院に進学されていましたが、そこでフォークソング部に所属し、ドラムの崎山龍男さんと知り合ったそうです。そして4人がそろい1987年にスピッツが結成されました。スピッツはこの結成時から30年以上、一度もメンバーの脱退や入れ替えなどがないバンドとしても知られています。

1987年に結成されたスピッツは2001年にデビューしますが、その当初はCDを出してもあまり売れない日々が続いたようです。スピッツがブレークするまでに発売されたCDは10枚にも及びます。下積みの長かったスピッツですが、音楽プロデューサーに笹路正徳さんを迎えてからは、徐々に現在のスタイルに近づいていきました。

それまでは草野マサムネさんは曲に高音を入れることに対してあまり積極的ではなかったそうですが、笹路正徳さんからの提案もあり、ハイトーンボイスを生かした曲作りを始めます。7枚目のシングル「君が思い出になる前に」が初めてオリコンにチャートインすると、徐々にライブの観客動員数なども増えていったそうです。

そして、「空も飛べるはず」と「青い車」のシングルを発売しますが、これも7万枚程度は売れたそうです。しかし、現在の売り上げとは比べるべくもありません。スピッツがブレークしたのはこの次の「ロビンソン」でのことでした。この曲は草野マサムネさんのハイトーンボイスを生かし切った曲で、初めてオリコンチャートのTOP10入りを果たします。

その後のスピッツは、ほぼ発売するCDはヒットするという状態になり、CMやテレビドラマ、映画とのタイアップも次々に決まりました。ロビンソン以前に発売されていたCDも新譜として売り出すとリバイバルヒットするという現象も起こりました。スピッツはそれまでのロックバンドとは明らかにスタイルの違うバンドとして人気を集めていきました。
主題歌にも数多く使用されているスピッツの曲
スピッツの楽曲はCMだけではなく、テレビドラマや映画の主題歌としても数多く使用されています。主題歌として採用されたスピッツの曲の中でも代表的な曲を紹介しましょう。
「白線流し」の主題歌「空も飛べるはず」
スピッツの「空も飛べるはず」は1994年に発売された曲ですが、「ロビンソン」のヒット後に注目され、1996年に放送されたドラマ「白線流し」の主題歌として使用されました。このドラマは長瀬智也さんと酒井美紀さんが主演された学園ドラマで、男女7人の青春物語を描いた作品です。ドラマとともに主題歌の「空も飛べるはず」も話題になりました。
「Love Story」の主題歌「遙か」
スピッツの23枚目のシングル「遙か」は2001年に放送されたドラマ「Love Story」の主題歌として使用されました。このドラマは中山美穂さんと豊川悦治さんが主演されたもので、TBS系列で毎週日曜日の夜9時から放送されていました。このドラマは北川悦吏子さんの脚本と言うこともあり、主演の二人の恋模様に注目が集まりました。
「メロディ」の主題歌「スカーレット」
「スカーレット」はスピッツの15作目のシングルで1997年に放送されたドラマ「メロディ」の主題歌として使用されました。このドラマでは小泉今日子さんと小林薫さんが主演されていました。TBS系の東芝日曜劇場内で放送されていたホームドラマで、スピッツは主題歌の他に挿入歌の「初恋クレイジー」も担当しています。
「めだか」の主題歌「正夢」
「正夢」はスピッツの29枚目のシングルですが、2004年にフジテレビ系列で放送されたドラマ「めだか」の主題歌として採用されています。「めだか」はミムラさんが主演されていたドラマで、ミムラさん演じる目黒たか子ことめだかが定時制高校の教師となり奮闘する物語です。このドラマには原田泰造さんや浅野ゆう子さんも出演されています。
映画「月光の囁き」主題歌「運命の人」
スピッツが主題歌を担当した映画には「月光の囁き」があります。この映画の主題歌は「運命の人」でした。この映画は漫画作品が原作の物語で、剣道部に在籍する高校生の男女の青春物語ですが、少し異色のラブストーリーとなっています。この映画はマニアックではありますが、文化人などから高評価を得ていることでも知られています。
「ハチミツとクローバー」挿入歌「スピカ」
スピッツの「スピカ」は1998年に「楓」と両A面シングルとして発売された曲です。この曲はテレビアニメ「ハチミツとクローバー」の挿入歌として使用されました。このアニメの舞台は美術大学で、そこに通う学生たちの青春群像劇を描いたものです。恋愛に不器用な大学生や生き方に悩む若者たちを等身大で描いた作品です。
CMでも人気のスピッツの名曲
スピッツの楽曲はCMでよく使用されることで知られています。それはロックバンドでありながらもさわやかな楽曲が商品のイメージアップに繋がるという目論見もあるのかもしれません。スピッツのCMで使用された楽曲について紹介します。
SHARP「ポータブルCD」のCMソング「涙がキラリ☆」
「涙がキラリ☆」は1995年にSHARPのポータブルCDのCMソングとして起用されました。この「涙がキラリ☆」ですが、☆マークがついているのはメンバーがクリスマスより七夕好きということに由来しているそうです。この曲は発売から5年後の2000年には「世界ウルルン滞在記」のエンディングテーマとしても採用されています。
味の素ギフトCMソング「君が思い出になる前に」
「君が思い出になる前に」は発売はスピッツがブレークする前の1993年なのですが、それから4年後の1997年に味の素ギフトのCMソングとして起用されました。スピッツは初期の頃はなかなかCDが売れずに苦労していますが、その楽曲が後にCMやドラマの主題歌として使用されるというパターンが多いようです。
カルピスCMソング「ハネモノ」
「ハネモノ」はカルピスのCMソングとして書き下ろされた曲になります。この曲は当初は歌詞がなくハミングの弾き語りでオンエアされたそうなのですが、問い合わせが殺到したというエピソードがあります。「ハネモノ」というタイトルは草野マサムネさんの造語で、「羽のような生き物」という意味があるそうです。
花王のビオレCMソング「愛のしるし」
この「愛のしるし」は草野マサムネさんがPuffyに提供した楽曲として知られていますが、花王のビオレのCMソングとしても起用されました。「愛のしるし」は1999年に発売されたアルバム「花鳥風月」にセルフカバー版として収録されているようです。この曲は作詞作曲を草野マサムネさんが担当され、編曲を奥田民生さんが担当されています。
午後の紅茶のCM楽曲として使われた「楓」
スピッツのシングル「楓」は名曲として知られていますが、CMソングとしては「午後の紅茶」で使用されているのが知られています。午後の紅茶のSM曲「楓」について紹介します。
「楓」はどんな曲?
こちらが「午後の紅茶」のCM曲として使用された「楓」になります。この「楓」はアルバム「フェイクファー」からシングルカットされた曲になります。「楓」発売当初はTBS系で放送されていた「COUNT DOWN TV」のオープニングテーマやテレビ朝日系のスペシャルドラマ「お母さんの最後の一日」の主題歌ともなっています。
CM曲「楓」にまつわるエピソード
「楓」が発売されたのは1998年のことですが、「午後の紅茶」のCMとして起用されたのは2017年のことでした。この時に上白石萌歌さんが「午後の紅茶」CM内でスピッツの「楓」を歌い、話題となりました。このCMは上白石萌歌さんの演技と歌声もあいまって評判となり、CMの最高傑作という声まであがっています。
ロビンソンも「午後の紅茶」CMに使われた
そんな「午後の紅茶」CMですが、実は「楓」だけではなく「ロビンソン」も「午後の紅茶」の別のバージョンのCとして使用されています。ロビンソンはご存知のように、スピッツがブレークするきっかけとなった曲ですが、1991年に発売されたこの曲が、2001年に「午後の紅茶」のCとして使用されています。
こちらが午後の紅茶のCM「オードリーヘップバーン」編」です。このCMには高橋マリ子さんが出演されていますが、CMの中でオードリーヘップバーンと会話を交わします。もちろん合成ですが、このCMには映画「タイタニック」の製作を手がけたスタッフがCGを担当されているそうで、オードリーヘップバーンさんの主演映画からの再現フィルムだそうです。
スバルの車のCMの楽曲は?
スピッツのCM曲といえば、スバルの車のCM曲も有名です。スピッツはいくつかのスバル車とタイアップしているようですが、どのような楽曲がCMで使われたのでしょうか。
スバル車のCM楽曲①みなと
こちらはスバル車のフォレスターのCMになります。このスバル車のフォレスターでは、3回連続してスピッツの楽曲を使用するという試みが用いられたようです。このCMに使用された楽曲は「みなと」です。「みなと」はスピッツの41枚目のシングルとして2016年に発売された曲です。2年11ヶ月ぶりに発売されたCDでした。
スバル車のCM楽曲②ヒビスクス
こちらもスバル車のフォレスターのCMで「ナイトダイビング」編になります。このCMで使用された楽曲は「ヒビスクス」になります。「ヒビスクス」というタイトルは、ハイビスカスのラテン語なのだそうです。この曲はスピッツのアルバム「醒めない」に収録された曲で、アルバムは2016年に発売されました。
スバル車のCM楽曲③スターゲイザー
こちらはスバル車のフォレスターのCM「流星群」編になります。使用されているスピッツの楽曲は「スターゲイザー」です。こちらは2004年に発売されたスピッツの28枚目のシングルになります。この「スターゲイザー」は発売から13年後の2017年にスバルの「フォレスター」のCM曲として使用されました。
スバル車のCM楽曲④渚
こちらもスバル車フォレスターのCMですが、楽曲はスピッツの「渚」が使用されています。「渚」は1996年に発売されたスピッツの14枚目のシングルですが、草野マサムネさんはこの曲を自画自賛するほどに気に入っているそうです。この曲はスピッツのシングルとしては初めてオリコン初登場1位を記録しました。
女優の杏さんがスピッツのテレビCMに出演
実は女優の杏さんがスピッツのシングルコレクションのCMに出演されたことで話題になりました。杏さんが出演したCMはどのようなものだったのでしょうか。
このシングルコレクションは2017年に発売されたものでタイトルは「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」です。杏さんは以前からスピッツ好きを公言していたということで、このCMへの起用が決まったのだそうです。CMは3種類あり、杏さんお気に入りの曲が選ばれています。
杏さんのCM「ロビンソン編」
1曲目に杏さんがセレクトしたのは「ロビンソン」でした。杏さんはこの曲を初めて買ったCDであると紹介しています。杏さんは自身のデビューアルバムでもスピッツの曲をカバーするほどにスピッツ好きで知られています。
杏さんのCM「運命の人」編
2曲目に杏さんが選んだのは「運命の人」です。杏さんはこのシングルコレクションの全45曲の中で、この曲がもっとも好きなのだそうです。この曲はそれまでプロデューサーだった笹路正徳さんの手を離れ、新しい要素も取り込んだ楽曲なのだそうです。
杏さんのCM「ヘビーメロウ」編
杏さんが選んだ3曲目は「ヘビーメロウ」でした。この曲はフジテレビの「めざましテレビ」のテーマソングとして提供されたものです。朝のスタートにふさわしいポジティブなイメージを大切にしながらも、スピッツらしい少しネガティブな要素も入り交じった曲だと草野マサムネさんは言っています。
まとめ:スピッツの楽曲は多くのCMで使用されている

これまで200曲以上の曲を世に送り出してきたスピッツですが、その楽曲は何年も後にCMで使用されるということも多いようです。年月が経ってもまったく色あせないのがスピッツの良いところなのかもしれません。

今後もスピッツのかつての楽曲が掘り起こされ、新たに作られた曲とともにCMソングとして起用されることも多いでしょう。今後もスピッツのどのような曲がCMとタイアップしていくのか、ファンにとっては楽しみなところかもしれません。
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