スピッツの名曲「楓」の歌詞の意味は?人気が再熱?解釈と考察まとめ
独特の世界観と耳に心地よいメロディーで人気のスピッツですが、「楓」は特に名曲といわれています。「楓」の歌詞の意味はどんな意味があるのでしょうか。「楓」は人気が再燃していると言いますが、どういうことなのでしょう。スピッツの「楓」に関する解釈と考察をまとめました。
目次
スピッツのプロフィール
スピッツという名を聞けば、数々の楽曲を思い浮かべる人も多いはずです。ヒット曲やCMやドラマとのタイアップ曲も多いスピッツのプロフィールを紹介しましょう。

・グループ名:スピッツ
・結成日:1987年
・グループメンバー:草野マサムネ、三輪テツヤ、田村明浩、﨑山龍男
・主な活動:ロックバンド
・所属事務所:Grasshopper
・所属レコード事務所:ユニバーサルJ
スピッツの独特の歌詞やメロディーのほとんどは、ボーカルの草野マサムネさんが作詞作曲をされています。スピッツの結成は1987年ですが、この頃、草野マサムネさんを含め、メンバーは全員、大学生か専門学校生でした。スピッツはこの結成当時から30年間、一度もメンバーが替わっていません。ちなみにスピッツのメンバーは全員が長男であることでも知られています。

スピッツといえば、ロックバンドというジャンルではあっても、どこかほのぼのとした印象を受ける人も多いはずですが、実はスピッツの結成当初はパンクロックバンドだったのです。しかし、他のバンドとの差別化をはかるために、現在のようにフォークソングの雰囲気のあるポップなロックが確立されていったのだそうです。

スピッツはデビューしてからブレークするまでに少し時間がかかったバンドでもあります。スピッツがブレークしたのは1995年に発売された「ロビンソン」でした。この「ロビンソン」は通算で30集以上もチャートにランクインし、160万枚以上を売り上げました。「ロビンソン」以降は過去の曲もリバイバルヒットするなど、スピッツはチャート上位の常連になっていきます。

現在までにスピッツは実に200曲以上の楽曲を世に送り出してきました。草野マサムネさんのハイトーンボイスのボーカルや独特の曲も魅力ですが、メンバーそれぞれのテクニックの秀逸さもスピッツの魅力といえるでしょう。30年間、誰も脱退せず、同じメンバーだけで続けてきたというのは、かなりすごいことかもしれません。
CMで人気のスピッツの曲
スピッツの楽曲はCMでよく使われていますので、耳にされたことのある方も多いでしょう。スピッツのCMで使用された人気曲についてYouTubeの動画とともに紹介します。
CMで人気の「ロビンソン」をYouTubeで確認
「ロビンソン」はスピッツがブレークするきっかけとなった曲でもありますが、この曲の特徴は始まりのギターのアルペジオにもあるといえます。少し哀愁の漂う旋律で始まり、草野マサムネさんのさびの部分での高音が印象的な曲です。この「ロビンソン」は発売からしばらく経ってからキリンビバレッジ「午後の紅茶」CMソングとして使用されました。
CMで人気の「渚」をYouTubeで確認
「渚」は夏にぴったりの曲でもありますが、この曲は草野マサムネさんがシーケンスで遊びながらできあがった曲だといいます。草野マサムネさんはインタビューなどでこの曲を自画自賛していそうです。この「渚」は江崎グリコの「ポッキー坂恋物語」、スバルの「フォレスター」CMソングとして使用されています。
CMで人気の「君が思い出になる前に」をYouTubeで確認
この「君が思い出になる前に」は味の素ギフトのCMソングとして使用されました。また、テレビ東京『もっと素敵に!』のテーマソングとしても使用されていて、スピッツはこの曲でテレビ朝日の生放送の音楽番組「ミュージックステーション」に初出演しました。実はこの曲はスピッツの4枚目のアルバム「Crispy!」からのリカットシングルでもあります。
CMで人気の「ハネモノ」をYouTubeで確認
「ハネモノ」はカルピスのCMソングとして書き下ろされた曲で、スピッツの10枚目のアルバム「三日月ロック」からの先行シングルとして、このアルバム収録の「水色の街」と同時に発売された曲です。この曲は当初、ハミングの弾き語りのみで配信されたそうですが、それだけでも問い合わせが殺到したのだそうです。
ドラマにもスピッツの曲が使われている
スピッツの楽曲はドラマでも数多く使われています。スピッツの楽曲が使われたドラマはどのようなものがあるのでしょうか。ドラマに使われたスピッツの曲を紹介します。
ドラマに使われた「スパイダー」をYouTubeで確認
「スパイダー」はスピッツが「ロビンソン」でブレークする前年に発売された曲で、5枚目のアルバム「空の飛び方」からのリカットシングルになります。この曲は当初はシングルとして発売される予定はなかったものの、ラジオでの評判が良かったため、シングルとして発売されました。ドラマ「伊藤くん A to E」のエンディングテーマとして使用されました。
ドラマに使われた「空も飛べるはず」をYouTubeで確認
「空も飛べるはず」は長瀬智也さん主演の人気ドラマ「白線流し」で使用された楽曲です。実はこの「空も飛べるはず」は当初は別のドラマの主題歌として書き下ろされたのだそうです。しかし、その時には採用されず、発売から2年後の1996年に「白線流し」で使用されたという経緯があるそうです。ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主題歌賞も受賞しました。
ドラマに使われた「スカーレット」をYouTubeで確認
この曲はTBS系のドラマ「メロディ」の主題歌として書き下ろされた曲です。当初はすでにある曲の中から主題歌を選ぶ予定だったそうですが、やはり新曲が良いというリクエストがあり「スカーレット」が書き下ろされたのだそうです。この曲は2012年には三井生命の企業イメージCMにも使用されました。
ドラマに使われた「運命の人」をYouTubeで確認
この曲は1997年に発売されたシングルですが、2017年のドラマ「伊藤くん A to E」のエンディングテーマとして使用されました。他にも1999年には映画「月光の囁き」の主題歌としても使用されています。スピッツの8枚目のアルバム「フェイクファー」にはこの「運命の人」の半音キーを下げたアルバムバージョンが収録されています。
「楓」は実は1998年に発売された曲だった
「楓」を聴いて最近の曲だと考える人も多いようですが、実はこの「楓」は今から20年前の1009年に発売された曲です。「楓」の発売当時のエピソードなどを紹介します。

こちらが「楓」のCDジャケットになります。このシングルはスピッツの19枚目のシングルとして1998年に発売されました。発売当初はTBS系の「COUNT DOWN TV」のオープニングテーマに採用されるなどして注目を集めました。オリコンチャートの最高位は10位で、発売された1998年の年間チャートで「楓」は152位でした。
「楓」をYouTubeで確認
では、「楓」がどのような曲なのかYouTubeで確認してみましょう。この曲のYouTubeのコメント欄には、聞き手によってさまざまな解釈がされていますが、共通しているのは「泣ける」というものです。この「楓」の歌詞もそしてメロディも、草野マサムネさんの伸びのある声も、すべてが涙腺に働きかける曲といえるのかもしれません。
「楓」が使われたCMをYouTubeで確認
実はこの曲が発売されたのは1998年なのですが、最近になって再び人気が急上昇しています。それは「キリン午後の紅茶」のCMで使用されたことが理由だと考えられます。このCMの中ではスピッツが演奏する「楓」ではなく、上白石萌歌さんが歌う「楓」になります。女性の声で「楓」が歌われると、また違った印象になります。
上白石萌歌さんの歌う「楓」が話題に

上白石萌歌さんは女優やファッションモデル、タレントとして活躍されていますが、2015年にはCDデビューもされているようです。趣味と特技に「歌うこと」をあげている上白石萌歌さんですが、CMで披露した歌声は、透明感があってとても優しい歌声で話題になりました。上白石萌歌さんはこのCMで他のアーティストの歌も歌って注目されています。
「楓が使われたドラマ「Over Time-オーバー・タイム」

スピッツの名曲とされる「楓」はドラマにも使用されています。発売の翌年の1999年には「Over Time-オーバー・タイム」の挿入歌としても使用されたようです。これはこのドラマの主人公の名字が「楓」だったことから採用されたようです。このドラマには反町隆史さんと江角マキコさんが出演され、話題になりました。
「楓」が使われたドラマ「お母さんの最後の一日」
また、発売から12年後の2010年には、テレビ朝日系のスペシャルドラマ「お母さんの最後の一日」の主題歌としても使用されました。このドラマは家族愛を描いたものですが、末期ガンになった母と3姉妹の物語のようです。3姉妹を常盤貴子さん、京野ことみさん、吹石一恵さんが演じられ、母の役を倍賞美津子さんが演じました。

このドラマの脚本は北川悦吏子さんが担当されています。「楓」といえば、歌詞的に恋愛をイメージする人も多いようですが、このドラマの場合は家族愛です。しかし、家族愛を描いた弧のドラマにも「楓」はぴったりとその雰囲気に合っています。歌詞やメロディも含め、さまざまな受け取り方のできる曲だといえるでしょう。
両A面シングルで「スピカ」も収録されている

実はこの「楓」ですが「スピカ」という曲とともに両A面シングルで発売されました。「楓」も根強い人気を誇りますが、「スピカ」を絶賛するファンも多く、どちらもスピッツファンにとっては甲乙付けがたい作品となっているようです。しなみにCDのジャケットは表と裏が逆になっているバーションもあるのだそうです。
「スピカ」をYouTubeで確認
実際に「スピカ」をYouTubeで聴いてみましょう。この「スピカ」の歌詞も「楓」と同じように、受取手によってさまざまな解釈のできる曲でもあるようです。「スピカ」のYouTubeのコメント欄には、自身が響いた場所や響いた時などのコメントがありますが、本当に人それぞれ、千差万別といったところで、人の数だけ歌詞の意味の解釈がありそうな曲です。
アルバム「フェイクファー」に収録されている「楓」
「楓」はアルバムでは「フェイクファー」というアルバムに収録されています。「楓」が収録されているアルバム「フェイクファー」について紹介します。

「楓」が収録されているアルバム「フェイクファー」ですが、スピッツの8枚目のアルバムになるようです。このアルバムは1998年に発売されています。アルバムに収録されている曲には、ドラマなどで使用された「運命の人」や「スカーレット」などもあります。中でも「スーパーノヴァ」はこれまで避けていた歌詞を使用するなど挑戦的な曲になっているようです。

実はこのアルバム「フェイクファー」には限定版ではありますが、アナログ版も発売されています。アナログ版にはひとし&ザ・ゆたかによるオリジナルコミックもついていたそうです。基本的にはCDと曲順は同じですが、アナログ版なのでA面とB面に分かれています。アルバムのカバーモデルは田島絵里香さんでした。
「楓」の歌詞の意味は?
歌詞の意味についてさまざまな解釈がされることで知られる「楓」ですが、草野マサムネさんは歌詞の意味などについてコメントされているのでしょうか。「楓」の歌詞の意味について調べてみました。

草野マサムネさんは原則的に自身の書かれた歌詞の意味や解釈について述べることはしません。ですので、草野マサムネさんがどういう意味でこの「楓」の歌詞を書いたのかについてはこちらで紹介することはできません。草野マサムネさん的には、それぞれの解釈が正解で構わないという考えのようです。

「楓」は人によっては恋愛の歌として、人によっては人生に迷った時の歌として、さらに人によっては家族の歌としてその歌詞の意味を解釈することができるでしょう。ですがおそらく草野マサムネさんは「どれも正解」と言うのではないでしょうか。そのために、あえて草野マサムネさん自身は歌詞について何も語らないのかもしれません。
「楓」をカバーしたアーティスト
「楓」はスピッツの曲の中でも人気の高い曲のひとつですから、カバーしているアーティストも数多くいます。「楓」をカバーしたアーティストについて紹介します。
「楓」のカバーアーティスト①辛島美登里さん

「楓」をカバーしたアーティストの一人として辛島美登里さんがいます。辛島美登里さんはご存知のようにシンガーソングライターとして自身のオリジナル曲も多数発表しています。辛島美登里さんはこのスピッツの「楓」を2000年にカバーし、シングルCDとして発売されました。
「楓」のカバーアーティスト②松任谷由実さん

他にも「楓」をカバーしたアーティストとして知られているのは松任谷由実さんです。松任谷由実さんも自身の作詞作曲した楽曲を数多く持っておられますが、2002年にトリビュートアルバム「一期一会 Sweets for my SPITZ」に「楓」を収録されました。松任谷由実さんが歌うと、「楓」もまた少し違った印象になります。
「楓」のカバーアーティスト③クリス・ハートさん

スピッツの「楓」をカバーしたアーティストにはクリス・ハートさんもいます。クリス・ハートさんは米国人でありながら、日本の曲を日本人以上に美しく、歌詞の意味が伝わるように心を込めて歌うアーティストとして知られています。
「楓」のカバーアーティスト④寺嶋由芙さん

さらに「楓」のカバーアーティストとしては寺嶋由芙さんもいます。寺嶋由芙さんはアイドルとして人気がありますが、2015年に「楓」をカバーしています。
まとめ:スピッツの「楓」は1998年に発売された曲!

スピッツの「楓」についてその歌詞の意味やカバーしたアーティスト、使用されたドラマやCMなどについて調べてきました。「楓」は1998年に発売された曲にもかかわらず、現在までに幾度もCMなどで使用されてきました。まさにスピッツの曲の中でも名曲のひとつといえるでしょう。
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